Sea Island Cotton

服は、布で形づくられています。その布は糸で織られ、またその糸は繊維を紡績することでできています。繊維の品質について考えることは、服の仕上がりを考えることの一部であります。

一般的に綿素材の衣料は、光沢がなく、がっしりとした肌触りでどちらかといえば素朴な印象を与えるものです。

素朴さと品格のようなものは、どちらが良いというものでもありませんが、双方の差に依ってそれぞれの良さが引き立ちます。

通常の綿の素朴さを引き立てる意味で、私たちが一部の製品で使用しているのが”シーアイランドコットン”(海島綿)です。

”シーアイランドコットン”(海島綿)は、シルクのような光沢とカシミヤのように柔らかい肌触りから「繊維の宝石」とも呼ばれます。※「海島綿」とはシーアイランドコットンの正式な日本語訳です

この柔らかさと光沢を生むのが、綿の繊維の長さに由来します。

シーアイランドコットンは、超長綿と呼ばれる綿の中でもトップレベルに繊維が長く、また細いという特徴をもった品種です。

繊維が長い場合、表面の毛羽立ちが減ることで光の反射率が高くなり、糸に紡績する際に必要な繊維の本数が減ることソフトでしなやかな仕上がりになります。

また一般には繊維が細い場合、繊維1本あたりの強度は弱くなります。しかしシーアイランドコットンは、繊維が長くて細いにも関わらず、通常の基準で「強」に分類される強度保っています。

 

 このシーアイランドコットンとは、今のペルーとエクアドルの国境付近をふるさととする原種が、現在アメリカと西印度諸島で生産されているものを指します。

その品質管理と、トレーサビリティは徹底されており、この繊維が最終的な製品となった時に付けるホログラム入りの下げ札が準備されています。この下げ札に記されているシリアルナンバーから、生産段階の背景についてトレースできるシステムが構築されています。

 

このように特別な品種の、厳格な管理と品質の保証された素材を使用することで、一般的な綿との違いや、また別の素材、麻やシルク、化学繊維など、人間が衣料に用いる素材の多様さとそれぞれの良さが引き立ち、最終的な服になった時のさらに複雑な魅力の一部として楽しむことがでるのではないかと考えております。

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